ゴルフウェアって他と何が違うの?OEM生産・資材のプロ目線で解説!

  • 2022年11月21日
  • 2022年11月24日
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&CROP編集部の野崎です。

コロナ禍で三密にならずに楽しめる屋外アクティビティとしてゴルフが注目され、現在では若者世代を中心に新しくゴルフを始める人も増えています。

矢野経済研究所が行った国内スポーツアパレル市場に関する調査では、2020年時点でスポーツウェア全12カテゴリのうち、ゴルフウェアは唯一の昨対比UP(101.1%の910億円)となっており、2022年には960億にまで上昇する見通しとなっています。TSIの主力ブランドでウェアの個性的なデザインが人気の「パーリーゲイツ」は2022年2月期の売上高が前期比5割増の150億となっています。

パーリーゲイツ オフィシャルサイトの画像
パーリーゲイツ オフィシャルサイト

そのようなゴルフブームの中で新しくゴルフウェアに参入する企業も増えており、例えばワークマンは、ワークマンならではの機能性と価格を武器にゴルフウェアの価格的なハードルを大きく下げることを狙った製品を展開しています。今までのゴルフウェア=高級 というイメージを大きく変えたことで反響も大きく、今年度のゴルフウェアの売り上げは8億円程度と予想、既に来年度に向けてシューズやバッグ類の計画が進行中だそうで、2024年には40億円の売り上げを計画しているそうです。

ワークマンオフィシャルサイトの画像
ワークマン オフィシャルサイトより

このように、売上高も伸び、ブランド数も増えているゴルフウェア市場ですが「ゴルフウェアってスポーツウェアと何が違うの?」と思っている方もいるのではないかと思います。ゴルフ自体は動きやすい服装であればプレーできるため、スポーツウェアであれば何でも良いような気もしてしまいますが、ゴルフウェアにはゴルフに特化した機能性やドレスコードがあります。

当メディア「&CROP」を運営している株式会社クロップオザキは、アパレル資材の取り扱いやOEM生産を行う商社で、そのなかでもゴルフウェアの資材手配を多く行っています。そのためゴルフウェアならではの仕様や、使われる資材の知識も豊富です。(当社のホームページはこちら

今回はその知識を活かし、「ゴルフウェア」とその他のスポーツウェアの違いを見ていきたいと思います。

これからゴルフウェアブランドを立ち上げる予定の方、アパレルでゴルフウェアラインを検討されている方の参考になれば嬉しいです。

ゴルフウェアとその他のスポーツウェアの違い

マナー(ドレスコード)

ゴルフのマナーには歴史的な背景が

ゴルフは、歴史をたどると14世紀にスコットランドの上流階級の人々の遊びだったという背景があり、今でも「紳士淑女のスポーツ」と言われています。またスポーツでは珍しく、審判がおらず点数は自己申告制である点からもスポーツマンシップやマナーが大切にされており、世界共通の公式なゴルフのルールブックには「洗練されたマナー」や「礼儀正しさ」が求められると記載されています。

このような背景から、ゴルファーの服装にもマナー(ドレスコード)があります。ゴルフ場によってドレスコードの規定も様々ですが、具体的にどのようなマナーがあるのかをご紹介します。

トップスは「襟付き」または「ハイネック」が基本

トップスは襟付きやハイネックが基本で、ポロシャツが主流となっています。また、シャツはボトムスの中にしまうのがマナーで、衿の無いTシャツはあまり好まれません。

来場の際、ジャケットを羽織ることがマナーとなっているゴルフ場が多いです(特に名門と言われるゴルフ場は必須)。最近は、気軽に行けることを目指してドレスコードがそこまで厳しくないゴルフ場もあり、ジャケットを着用を求めないところも増えてきています。スポーツをするのにジャケットというと違和感があるかもしれませんが、やはり「紳士淑女のスポーツ」という伝統が残っているのがゴルフなのです。

ボトムスは「スラックス」や「チノパン」が基本

ボトムスもカジュアルになりすぎないよう、スラックスやチノパンを着用することが基本です(女性はスカートでも可)。

ジーンズはNGの場合が多く、カーゴパンツもゴルフ場によってはあまり好まれません。ハーフパンツの場合は、ハイソックス着用をすることを求めるゴルフ場もあります。

ゴルフウェアブランドでも、すべての製品がこれらのドレスコードに合わせて作られているわけではありませんが、ポロシャツやスラックス、チノパンは基本的にどのブランドでも展開しています。

ゴルフならではの機能性

ゴルフは動きやすさ・快適さが重要

ゴルフは集中力が必要なことから「メンタルのスポーツ」と言われ、気持ちのコンディションが大切です。ウェアによって動きが妨げられたり、汗で体がベタベタして気持ち悪かったりすると、集中できずプレーに支障が出てしまうため、ゴルフウェアは動きやすさ・快適さが重要となります。特にプレー中に着用するウェアは、スイングの動きを妨げないようにストレッチの効いた生地を使うことが基本です。また、汗をかいてもすぐに乾く「吸水速乾(吸汗速乾)」機能が備わった素材は使われていることも多いです。

屋外スポーツならではの、季節に応じた機能性も

ゴルフは屋外で行うため、天候に左右されやすいスポーツでもあります。暑い夏は触ると冷たく感じる「接触冷感」、寒い冬は「吸湿発熱」「防風」などの機能を備えたウェアが展開されています。また、急な雨に備えたレインウェアを展開しているゴルフウェアブランドもあります。

持ち歩くものが多いゴルフならではの仕様

ゴルフのプレー中は、「ティー」「マーカー」「ボール」「グローブ」等、小物を持ち歩くシーンが多いです。それらをポケットに入れて持ち歩く人が多いため、砂がポケットに入っても落ちるように、ポケットの生地(袋布)が穴のあいたメッシュになっているウェアもあります。また、パンツにティーを挿しておける仕様になっていたり、ボールケースを引っかけておけるようなカンが付いているウェアもあります。

小物が引っかけられる「カン」が付いたパンツの写真
小物が引っかけられる「カン」が付いているパンツ

ゴルフウェアのブランド性

ゴルフウェア=華やかで高級なイメージ

アパレル業界全体ではバブルが崩壊してから低価格ブランドが増え、それに伴ってあまり装飾を使わないシンプルなデザインが多いように感じます。一方で、昔からあるゴルフウェアブランドは、「このブランドの服が着たい!」と思わせるような、細部までこだわった凝ったデザインと仕様でファンを獲得しています。

ゴルフウェアブランドの服には、普段だったら着ないような華やかなデザインでも「ゴルフで着るなら良いかも」というような特別感があります。これにはゴルフ場という開放感のある場所で、非日常を味わうというコスプレ感があるのかもしれません。また、当社で取り扱うボタンやファスナー、テープなどの副資材にも一つひとつにブランドロゴを入れ、細部までこだわりを持つことでブランドのファンを魅了しています。ゴルフウェアほどブランド性のあるスポーツウェアは他にないのではないかと思います。

まとめ

ゴルフウェアにはドレスコードがあり、「機能性」「ブランド性」が大切

ゴルフウェアとその他のスポーツウェアの違いをご紹介しました。

ゴルフウェアに携わる仕事をしていて、ゴルフの歴史的な背景から生まれたマナーや、屋外スポーツとしての機能性だけでなく、古くからあるゴルフウェアブランドには「このブランドの服を着てプレーしたい!」と思わせるような魅力があると感じます。

次回はゴルフウェアに使われている、ゴルフウェアならではの資材や機能性裏地をご紹介していきたいと思います。

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クロップオザキは大手ゴルフウェアブランドのOEM生産や資材手配の実績があり、ゴルフウェアならではの仕様や資材の知識が豊富です。

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参考文献

 

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