ゴルフウェア資材手配の流れ~ゴルフウェア資材の手配でお困りOEMご担当者様へ

&CROP編集部の野崎です。

コロナ禍で密を回避できるスポーツとしてゴルフ人口が増加しています。

また若者を含めて年齢問わずゴルフが流行していることを背景に、人気カジュアルブランドがゴルフウェアを展開しはじめるケースも見られるようになりました。

ですが、ゴルフウェアはカジュアルウェアとは似ているようで似ていないところがあります。カジュアルウェアでは使わないような特殊な資材の使い方や機能性が求められることがあります。カジュアルの手配に慣れたOEM生産担当者の方でも、どのような資材を手配すればよいか、お困りになるケースも多いようで、当社にご相談を頂くことが多くなりました。これまで当社ではキャロウェイゴルフやPEARLY GATESなどのお客様にゴルフウェア用資材の提供を長年行っており、ゴルフウェアに使用する資材の知識・資材手配の対応力が強みです。

そこで今回は、ゴルフウェア資材の手配でお困りのOEM生産担当者様へ向けて、当社ではどのような流れでゴルフウェアの資材を手配しているのかご紹介していきます。

ゴルフウェア用資材手配の流れ

~クロップオザキの場合~

大きな資材手配の流れとしては、

  1. 企画打ち合わせ(付属決め)
  2. 1st サンプル
  3. 展示会サンプル(各色サンプル)
  4. 先上げサンプル
  5. 量産

となります。

次に、それぞれどのように進めていくかご案内します。

1.企画打ち合わせ(付属決め)

1stサンプル作成の前に、お客様と当社の営業が付属(アパレル資材)決めの打ち合わせを行っています。

1型ずつ絵型やイメージを見ながら、どのアパレル資材を使用するか、資材のサンプル帳を見て企画の方と決めていきます。打ち合わせは、資材のサンプル帳が一通り揃っている当社のショールームで行うこともあります。ボタンなどカジュアルブランドと共通して使用できるものもあれば、ゴルフウェアにしか使わない資材もあります。パンツにはボール入れや距離測定器を取り付けるためのDカンや、腰裏に付けるすべり止めテープ(ポロシャツが出ないようにする)、ティー挿しなどです。また、ブルゾンには金属ファスナーは重いので使わないとか、スライダーはプラプラしない跳ね上げ式のものを使うとか暗黙のルールのようなものもあります(実際には自由ですが)。ゴルフウェアの企画は実際に着てプレーしてみないとわからない細かな部分もあるため、当社の経験から得た資材提案を活用いただくことも多いです。

別注(ブランドオリジナル)の提案も可能

ゴルフウェアブランドはカジュアルウェアよりも平均価格が高く、細かな部分までこだわりを持って作っているブランドが多いです。ボタンやファスナーにロゴを入れたり、凝ったブランドのワッペンを付けるブランドがほとんどです。当社では10社以上の大手ゴルフブランドと取引があり、ロゴ入りだったり、形状がオリジナルだったりする別注資材も取り扱っています。あなたのブランドのイメージに合ったデザイン提案をすることも可能です。

提案資材の一例の画像
提案資材の一例

2.1stサンプル

打ち合わせで決定した内容をもとに、サンプル用の資材を手配していきます。1stサンプルは製品の形を見るサンプルで納期優先であることが多いため、納期に応じて最短で手配できる代替品を手配することもあります。基本的にサンプルの資材は、1品番ずつ袋分けをし、仕様書とセットにしてご用意します(サンプルセット)。(※手配数によって別途料金がかかることもあり)

1つのサンプル製品を作る資材が、1袋の中にまとめてある」というようなキットの状態になっているので、受け取る方(縫製工場の方)も混乱することがなく、サンプル縫製に取り掛かりやすいです。

サンプルセットの一例の画像
サンプルセットの一例

1stサンプルが上がってきたら、修正ミーティングを行います。モデルさんに製品を着てもらい寸法やデザインの確認と、次のサンプル(各色サンプル)で使用する資材を検討していきます。※使用する資材は、修正ミーティング後に別途決めることもあります。各色サンプルは1stサンプルと違って基本的に展開するカラーすべて作成するため、製品に使用する生地の色を確認し、ファスナーの色を合わせたりもします(これも会社によります)。

3.展示会サンプル(各色サンプル)

展示会を開くゴルフウェアブランドの場合は、この各色サンプルを展示することが多いので、基本的に代替はせずに量産で使用する予定の資材を使って製品をつくります。

アパレル資材(付属)の中にも納期が掛かってしまうものがあります。特にファスナーは基本的に受注生産となるため、他の資材より納期が掛かります。ファスナー以外にも、加工が必要な資材や在庫が切れていて生産中の資材がある場合も時間が掛かります。クロップオザキでは、納期が掛かりそうな資材は事前にアナウンスをしてお客様に先行発注をお願いすることで、希望の資材投入日に間に合わせるよう努めています。

ゴルフウェアとは少し離れてしまいますが、展示会のノベルティの制作も請け負うことも多いです。このサービスはお客様の声から生まれたもので、展示会に来場した方に配布するノベルティ、例えばエコバック、ポケットチーフ、扇子などを制作しました。提案も可能ですのでお気軽にご相談ください。

展示会終了後に、最終の仕様を決定するための再度修正ミーティングを行います。展示会サンプルの仕様に大幅な変更があったときのみ、再サンプルを作成します。

4.先上げサンプル

先上げサンプルは量産を縫製する工場が最終確認するためのサンプルで、依頼があった場合は1st・各色同様に1品番ずつ袋分けして用意します。

5.量産

量産の最終的な仕様(使用する資材)と生産枚数(SKU別)、要尺(着あたりの必要数)が決まったら、資材を手配します。希望の出荷日から逆算し、手配に時間がかかるものは事前にアナウンスをしつつ進めていきます。

ゴルフウェア含めスポーツウェアで人気の止水ファスナーや、エレメントにメッキをかけることで金属調に見せている樹脂ファスナー(メタリオン、メタルックス)は、ファスナーの中でも特に納期が掛かります。また、それ以外でも工場の混雑状況やコロナ等の影響での稼働状況によって納期が掛かる資材もあるため、事前アナウンスをしつつ、状況を確認しながら臨機応変に対応します。

お客様の運用体制に合わせ、柔軟な対応

必要な資材の数量を発注いただく場合もあれば、企画書と生産枚数と要尺(1着あたりの必要数量)を連絡いただき、当社のシステムを使用して、こちらで必要数量を計算して手配する場合もあります。納期の確認や数量の調整などをご相談させていただきながら、手配を進めます。

海外縫製の場合の海外デリバリーにも対応

衣料品の国内生産比率は2.4%と言われており、ほとんどが海外で縫製されています。当社の取引のあるゴルフウェアブランドも、海外で縫製することがほとんどです。海外で縫製する場合の書類作成・輸出梱包も行っています。出荷方法は輸出梱包での港・空港の乙仲倉庫へ出荷、クーリエでの直接現地への出荷があり、書類関係(Proforma Invoice、Total Invoice、Packing List)の作成も承っております。

輸出書類の一例画像
輸出書類の一例

まとめ

ゴルフウェアの資材は、経験豊富なクロップオザキにご相談ください。

カジュアルウェアの資材の知識があっても、ゴルフウェアはまた別です。ゴルフウェアでしか使わない資材も多くあり、ストレッチ・防風などの機能性が重視されます。当社は長年ゴルフウェアブランドの資材を取り扱ってきた経験から、資材知識の豊富さ・クレーム対応例を通した事故防止に自信があります。ゴルフウェア資材の手配でお困りでしたら、クロップオザキにご相談ください。

衣類の平均単価が下がる中、こだわった資材を使って高い上代でも売れているのがゴルフウェアです。カジュアルウェアだと上代が合わず使えない資材も、ゴルフウェアでなら使えることもあります。細かな部分までこだわりを持ってゴルフウェアを作りたいとお考えでしたら、ぜひご相談いただけると嬉しいです。

*当社では、お客様に合わせ、柔軟に対応させていただいております。今回は、一般的な流れを元に、ゴルフウェア資材の手配の流れをご紹介いたしましたが、実際は、お客様により様々です。「どんな資材を手配するか」だけでなく、「どこまでサポートして欲しいか」についても、お客様に合わせてご案内いたしますので、是非ご相談ください。

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