こんにちは! 編集部の小島です。
今回は小売店ではなかなか希望するタイプの資材が手に入らない、横編み(リブ編み)について分かりやすく解説していきます。
アパレル製品の付属にリブ編みが付いていると、ワンランクUPの製品になってとても良いですし、製品によっては必ず付いていないと成り立たないものもあります。リブってどんなものなのか、まず知っていただき、ご理解を深めていただけたら嬉しいです。
リブ編みを使用する代表的なアパレル製品
まず初めは、どんな製品にリブ編みが使われているのか探っていきましょう!
ポロシャツ

ポロシャツ製品は、なんと言っても衿リブがなくてはならないものです。ポロ衿は、衿端から全て編み出しが必要ですので、1枚1枚型紙にあわせて編み立てて行く必要があります。その為、全て受注生産となります。ポロ衿はシングル使いのみで、衿先からぐるりと製品サイズ毎に指定寸法で作成していきます。また袖口もリブ使いの場合があります。編地にラインを入れることも可能ですし、ロゴや柄入りも可能です。ポロシャツ製品の品格を決定していると言っても決して言い過ぎではないと思っています。
スタジャン・スカジャン

次にスタジャン、スカジャン製品です。ディテールの違いについては、下記の参考URLをご参照ください。https://endaws.com/column/detail/22080312151110/
スタジアムジャンパー(通称スタジャン)やスカジャンには、無地やライン入りの横編みリブが、ふんだんに使われているのが分かります。これらの製品も付属リブがなければ成り立ちません。衿リブ、袖リブ、裾リブと3点セットになっているのも特徴です。また凹凸感のある編地をダブル仕様で使うのが一般的です。
アウター
その次に冬物アウターにもよく使われています。例えば、MA1ジャケットと呼ばれている製品やダウン・中綿入りなどのアウター製品の袖口使いでよく見かけるかと思います。極寒シーズンでは、袖口から冷気が入らないようにリブ使いだと暖かいので嬉しいです。このリブも凹凸感のある編地をダブル仕様で使うのが一般的です
スポーツ用ジャージ
スポーツ用ジャージ、学生用ジャージの衿、裾、袖口、足首がリブ使いになっているものも多いです。この場合、表地に合わせてポリエステル100%の糸で編地を作成しているのが一般的です。少しセミハードな風合いに感じられます。
編みの基本的な種類
まず編みの基本知識として、編み機、編みの種類は大きく3つに分類されています。
- 横編み(リブ編み)
- 丸編み
- 経編み
1.横編み(リブ編み)

付属リブとは、この横編み機で生産される編地をリブ編みやゴム編みと呼称されています。リブ編みの最大の特徴は、凹凸のある畑の畝(うね)のような見た目の編地です。この特徴により伸縮性があります。
基本は表目と裏目を一列ずつ交互に配列した1目ゴム編みです。横編みは横方向に往復して編む編み方で、編み目の数を調整しながら編み立てが可能な機械です。横編みの製法には2つ方法があります。
一つは「流し」といって、編地を同じ幅なりに生地のように編み立てていくもので、裁断して使用する「流しリブ」というものです。もう一つは、パーツ一つ一つを指示されたサイズに編んで作る「編み立て」「編み立てリブ」というものです。衿リブ、裾リブ、袖リブなど、それぞれパーツをその形で編立することが出来ます。
最大のメリットは小ロットでも生産が可能です。何より高価なアパレル資材なのです。
2.丸編み
丸編みは円筒状に編む編み方で 、針が円状に並べられて筒状の編み地を延々編みたてます。丸編みは、決まった口径の筒状にしか編むことができません。靴下なども丸編機での生産となります。丸編機と横編機の違いは、生産量、編目の大きさの範囲、編める編組織の複雑さにあります。
もっと詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。https://pfw.co.jp/about-circular-knitting-machines/#ck-machines_and_fk-machines
3.経編み
経編みは、編み目を縦方向に連続させてつくる編み方であります。織物と同じく経糸を整経してから行うため生産性がとても高いですが、その分生産ロットも必要となります。横編みと比較して伸びが少なく、織物に似た安定性のある織と編みのハイブリット的な編地となります。
経編み生地をつくる機械には、トリコット編み機、ラッセル編み機、ミラニーズ編み機がありますが、横編みと比べ一般的に厚みがなく薄生地が多くなります。毛羽のある紡績糸(短繊維)は編みにくい為、フィラメント(長繊維)の糸使いが大半となります。
もっと詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。https://tnii-tes.com/20221031/
リブ編みの軸とは
次にリブ編みを企画、作成するときに軸になるものについて解説いたします。主に、4つの軸を基に編地を決めていきます。
- リブ糸の種類
- ゲージの意味
- 糸の取り本数
- 針抜き
1.リブ糸の種類
まず、編地に使う糸を決める必要があります。糸の種類は大きく分けて5分類になります。
- 綿
- T/Cテトロンコットン
- ポリエステル
- 毛混(A/W )
- 毛
どの糸を選ぶかで、リブの風合い肌触り、仕上がり、コストが異なってきます。またシーズンや用途によっての基本の糸選びをご紹介します。
シーズン 春夏物には綿、ポリエステル系、秋冬物にはウール系を使うのが基本 |
スポーツウェア 季節に関係なくポリエステルを使うのが基本 |
ポロシャツ 表生地に合わせるのが基本となり、綿、T/C、ポリエステルを使うのが基本 |

2.ゲージの意味
2番目にゲージ数を決めます。ゲージ数とは、横編み機において1インチに何本の針が入っているか、立っているかを示す数値です。編地の厚さや密度を表す単位です。その単位がゲージ(G)になります。総針12ゲージの場合は、1インチに前12本/後12本あるということになります。総針については、針抜きの所でご説明します。
一般的にリブでよく使うのは 5~18ゲージがありますが、その中でも14~16ゲージのミドルゲージが多いです。 5~10ゲージはローゲージともいい、16~18ゲージはハイゲージともいいます。ハイゲージはスポーツウエアなどに使用されます。

3.糸の取り本数
3番目に糸の取り本数について説明します。リブの編地は、ゲージだけでなく糸の取り本数によっても仕上がりが変わります。持ち本数は、糸の太さと機械のゲージよって使い分けします。その為自動的に決まる場合があり、詳細を知りたい時決めたい時は、発注先担当者と確認しながら決めていきます。
※この時にゴム入り、ゴム無しも指示していきます。
<参考例>
編み方:総針(0x0)として
16ゲージ | ➡ | 綿30/- | 2~3本 |
14ゲージ | ➡ | 綿30/- | 4本 |
12ゲージ | ➡ | 綿30/- | 5本 |
4.針抜き
最後は針抜きについてです。針の抜きとは、ゲージ内の針の抜き方のことです。針を抜くことでリブの畔(あぜ)(凸凹)を強調できます。よく使われる針の抜きは、
① 針を全て使って編む「総針(そうばり)」
② 2本に1本針を抜く「2×1(にーいち)」
③ 3本に2本抜く「3×2(さんにー)」
になります。針をすべて使って編む①タイプ「総針(そうばり)」の編地は、畔が詰まっているので編地に凹凸はほとんどなくフラットな感じに仕上がります。一方で2本に1本抜く②タイプ「2×1(にーいち)」は、抜いた部分が凹んで編地が上がります。従って凹凸がより強調されます。さらに3本に2本針を抜く③タイプ「3×2(さんにー)」は、更に深い凹みのリブになります。
編地の種類
それぞれの編地を画像で確認していきましょう!
総針0×0 |
針抜き2×1 |
メッシュ編み |
矢振り編み |
ケーブル柄編み |
ジャガード編み |
スカラ編み(波状) |
総針0×0

針抜き2×1

メッシュ編み

矢振り編み

ケーブル柄編み

ジャガード編み
スカラ編み(波状)

まとめ
いかがでしたでしょうか。
リブ編みについてご理解いただけたのではないでしょうか。リブ編みの最大の特徴は、凹凸のある畑の畝(うね)のような見た目の編地です。この特徴によって伸縮性があるわけです。アパレル付属としては高価な横編みリブですが、存在感もしっかりあって、多彩な個性やオリジナル性に富む資材となっています。
リブの発注方法を知りたい方は、下記URLをご参考にしてください。
https://media.cropozaki.com/solution/rib-order/
もっと詳しくリブ編みについて知りたい方は、&CROP辞典の方でも確認できます。
是非、下記URLにてお調べいただければ幸いです。
https://media.cropozaki.com/custom/about-ribyokoami/#indx-7