もくじ
はじめに
&CROP編集部の保立です。
アパレル付属の発注の中でも特に難しいのがファスナーの発注。今回は新しくアパレルブランドを立ち上げられた方向けに、複雑なファスナー発注方法をわかりやすく解説していこうと思います。
ファスナーを発注する際には、複雑なコードを読み解く必要があります。私も初めはとても苦労しましたが、発注できるようになりました。順序だてて理解していけば皆さんも必ず発注できるようになります。
ファスナーを発注する際に知っておかなければならないポイントはたくさんありますが、まずは発注の際に当たり前に知っておかなければいけないファスナー各部の名称と、ファスナーの種類について解説致します。 最後には簡単なクイズも準備しているので、この記事でファスナー発注方法の知識をつけてクイズに挑んでみてください!
ファスナー各部の名称
ファスナーは大きく分けると、テープ、エレメント(務歯)、スライダーに分かれています。まずはこの3つの名称と場所を覚えておけばこの後の説明もわかりやすくなると思います。
ファスナーの”カラー”って何のこと?スライダーにも種類がある
ファスナーのカラーといえばテープの色のことを指すことが多いですが、エレメントにもカラーがありますので注意が必要です。また、スライダーにも様々な機能があり、一通り理解するのはとても大変です。そのためこの記事では、それぞれわかりやすく解説していこうと思います。
テープ
テープとは、ファスナーを生地に取り付ける際に縫製する部分のことを指します。テープの上のはみ出ている部分を上耳と呼び、下の部分を下耳と呼びます。用途によって様々なデザイン、カラーに分かれるテープですが、テープのカラーが製品に与える影響は大きいので、しっかりと考えて発注する必要があります。そして、このテープカラーもただ単に黒、白というように分かれているわけではありません。テープの色見本帳というものが存在し、そこに決められた数字の番号で記されています。例えば、黒は580番色です。
色見本帳
色見本帳とは、YKKファスニング商品のテープ見本帳で、500色以上の色展開があります。目次に数字の羅列があり、それを見てお気に入りのカラーを選択します(例:白 501番)。この色見本帳は、購入することもできますが、ネットでダウンロードして見ることも可能です。実際に実物を見なければ正確な色がわからないという方は、購入するのも一つの手かもしれません。
エレメント(務歯)
続いて、エレメントについて解説します。エレメントは、かみ合うことでファスナーの働きをします。スライダーを上下に動かすことで、エレメントの歯をかみ合わせたり分断したりしてファスナーの開け閉めを行います。
ファスナー端の上側のスライダーの抜け防止のパーツを上止、下側のパーツを下止といいます。上止、下止にも厳密にいえば様々な種類があります。
そして、ファスナーの種類によってはエレメントのカラー展開があるテープもございます。テープほど色展開はありませんが、ゴールドやシルバー、黒染に洋白など多種多様で、テープとは違ってアルファベットで表されています。
同じエレメントカラーなのに表記が違うこともある!?
エレメントカラーは、同じ色でもファスナーのサイズが異なると表記も異なるため、注意が必要です。
例 3サイズのメタルファスナーでエレメントカラーがアンティークゴールドの場合
→3MGKB
例 5サイズのメタルファスナーでエレメントカラーがアンティークゴールドの場合
→5RGKB
このように、サイズが異なるだけで表記が異なります。詳しくは、後ほど出てきますメタルファスナーの解説の際にお伝えします。
最後に、スライダーについて解説します。スライダーとは、ファスナーを開閉するときにエレメントをかみ合わせる役目を果たすものです。テープ同様、用途やデザインによってさまざまなタイプが存在します。スライダーのパーツにもそれぞれ名称がついています。
機能コード
スライダーは、機能によってさまざまな種類に分けられ、それぞれアルファベットであらわされます。小売向けの通販サイトや手芸店ではスライダーの機能まで細かく指定できないので、理解して発注するのは困難です。今回は代表的なものをいくつか紹介します。
スライダーの機能は、スライダーコードの2文字目に記されています。
自由スライダー(ノンロック)
ロック機能を持たないスライダーで、表記は(F)です。
引手が胴体のどの位置にあってもロック機能を持たないスライダーで、主に鞄などに使用されます。テープを左右に引っ張ることで、引手に触れることなくファスナーを開けることができます。逆にパンツやスカートに使用してしまうと知らない間に開いてしまい、大変なことになるので、注意が必要です。
オートマチックロックスライダー
引手から手を離すと自動的にロックがかかり、引手を引っ張ることでロックが解除されます。表記は(A)です。
こちらは一般的な衣類に多く使用されていて、不意に開いてしまうのを防ぐ機能があります。パンツのフロントやポケットに使用されることが多いです。
セミオートマチック(ロック)スライダー
スプリング(バネ)によって引手の位置が固定されるタイプで、引手を下げた状態でロックがかかり引手を起こすとロックが外れる機能を持っています。表記は(S)です。
走行中のズレ防止効果があるため、サイクルジャージなどのアクティブウェアに適しています。
リバーシブルスライダー(回転オートマチックスライダー)
1枚の引手が回転レールに沿って移動できるもので、表裏いずれからも開閉できるリバーシブルタイプのスライダーです。表記は(U)です。
リバーシブルのウェアなどに使用されることが多いですが、そこまで使用頻度は高くありません。
両面(自由、オートマチック)スライダー
両面に引手があり、表裏いずれからも引手を持って開閉することができるスライダーです。表記は(DW,DX)です。
テントやシュラフなどのアウトドア商品、衣服のリバーシブル商品に使用されます。
スライダーコード(材質コード、表面処理コード)
材質コード
材質コードは、6種類に分かれています。スライダーの基本的な種類で説明させていただいた、自由スライダー(DF)の『D』が材質コードで、材質は亜鉛合金材です。基本的にはDの亜鉛合金材が使用頻度としては多いです。他には『G』の丹銅材、『K』の丹銅材強力タイプ、『N』のポリアミド系樹脂、『S』のステンレス、『T』のポリエステル系樹脂がありますが、滅多に発注することはありません。なので、自由スライダーの材質が丹銅材になれば表記は(GF)、丹銅材強力タイプであれば(KF)のように表記が変わるということだけでも覚えておくのがよいと思います。
表面処理コード
表面処理コードは、スライダー部分の表面処理(仕上げ)を分類するコードで、様々な種類の処理方法があります。代表的なものはE(塗装)、C5(シルバーメッキ)、V3(ブラックシルバーメッキ)、X6(マットブラック)、O(ゴールドメッキ)などがあります。これらのスライダー仕上げも発注の際に指示してあげる必要がありますので、覚えておくとよいと思います。
ファスナーの主な製品区分
ファスナーの製品区分は3つに分類され、それぞれ使用用途が異なるため、これから詳しく解説していきます。
止
「止」とは、スライダーを下ろした際に下止によってスライダーが止まり、左右のテープが離れないファスナーのことを指します。ズボンやスカートの前立に使用されることが多いです。また、「止」はさらに通常品、頭合わせ、尻合わせに分類されます。
通常品
スライダーが下止めで止まるもので、主に鞄やポケットなどに使用されます。ハーフジップの製品に使用されているのも「止」の通常品ファスナーです。
頭合わせ
スライダー2個付の止製品で、主に鞄などに使用されます。2つのスライダーの頭と頭が向かい合うようになっているので、頭合わせと呼ばれます。
尻合わせ
スライダー2個付の止製品で、主につなぎ服などに使用されます。2つのスライダーのお尻とお尻が向かい合うようになっているので、尻合わせと呼ばれます。
開
「開」は下に挿し込み用の蝶棒という開金具が付いているので、左右に分離することができます。主に上着の前立に使用されます。オープンファスナーとも呼ばれ、日本では右利きの方が多いので、右挿しが一般的に出回っています。右挿しは(OR)、左挿しは(OL)と表記しますが、基本的にはOと表記すれば伝わります。なので、左挿しを発注したいときはOLと表記することを忘れずに覚えておきましょう。
逆開
「開」と同様、左右に分離することができるもので、下からも開閉できます。「開」と同様、右挿しは(MR)、左挿しは(ML)と表記しますが、基本的にはMと表記すれば伝わります。なので、左挿しを発注したいときはMLと表記することを忘れずに覚えておきましょう。
使用用途としては、ゴルフウェアなどのスポーツウェアが挙げられます。例えば、ゴルフウェアのブルゾンの場合、パターをする時に屈むとお腹のあたりがたわみ、ウェアが邪魔することがあります。 そこで逆開ファスナーの下のスライダーを上げ、下から開くことで、そのたわみを解消でき、パターの邪魔になりません。
ファスナーのサイズについて(使用用途等)
ファスナーのエレメントのサイズについて解説致します。この記事で何度もサイズの話が出てきたと思いますが、基本的に使用頻度の高いものは3サイズと5サイズになります。3サイズのファスナーは主にポケットに使用されることが多く、5サイズのファスナーは上着のフロントに使用されることが多いです。ただ、これはあくまで頻度が高いというだけなので、例外もあります。また、ファスナーの種類によってはサイズ展開が無いものもあるので、発注する前にきちんと確認しておきましょう。YKKファスナーの場合は、YKKが発行しているファスナーカタログ「ファスニング専科」にそれぞれのアイテムごとの展開サイズが記されています。
ファスナーの種類
ファスナーの種類は大きく分けて3種類あります。エレメントの材質によってメタルファスナー、コイルファスナー、ビスロンファスナーに分類されていて、それぞれ価格や用途が異なります。ここまでで解説した名称も出てくるので、復習しながら読んでいただけると理解が深まると思います。
メタルファスナー
まず1つ目は、エレメントが金属でできているメタルファスナーです。高級感を出すことができるもので、主にジーパンやブルゾンなどの衣料品や、鞄や財布に使用されることが多いです。エレメント部分のカラーバリエーションが豊富なので、洋服のデザインによって一番適したカラーをお選びいただくことができます。しかしその一方で、発注の際に表記が細かく異なるため、注意が必要です。
品番記載事例
例 3サイズのメタルファスナーでエレメントカラーが洋白の場合
→3MNR
例 5サイズのメタルファスナーでエレメントカラーが黒染の場合
→5RGK
このように、エレメント部分のカラーによって発注の際のアルファベット表記が異なるので、間違えの無いように発注しましょう。
メタルファスナーにはスタンダード以外に、ジーンズに使用するYZiPや、高級品として知られるエクセラなどがあります。詳しくファスナーの種類を知りたいという方は、こちらも記事を併せてご覧ください。
コイルファスナー
2つ目に紹介するのはコイルファスナーです。エレメント部分がコイル状になっているのが特徴で、メタルファスナーや後述するビスロンファスナーに比べて柔軟性があります。また、長さの調節など、加工がしやすいのも特徴の一つです。コイルファスナーは一般的にエレメントが見える側を表に使用しますが、エレメントが隠れるようにチェーンを裏返して使用する「裏使い」も可能です。
裏使いはコイルファスナー特有の使用なので、メタルファスナーやビスロンファスナーでは使用できません。裏使いのメリットとしては、見た目がスタイリッシュになることや、洋服にあたる部分が少ないので洋服を傷つけにくいという点が挙げられます。使用用途としては鞄などが挙げられます。今回は、コイルファスナーの中でも私たちも業務で発注する機会が多いものを厳選して紹介させていただきます。
品番記載事例
例 3サイズのコイルファスナー(スタンダード)
→3CF
例 5サイズのコイルファスナー(スタンダード)
→5CIF
メタルファスナーのようにエレメント部分のカラーによって表記が変わることはないので、比較的発注の際の落とし穴は少ないかもしれません。しかし、裏使いや特殊仕様など、様々な加工が存在するので発注の際には注意が必要です。裏使いや特殊仕様についてはまた次のステップになるので、今回は割愛させていただきます。
コンシール
コンシールはエレメント、縫い目が表地に出ないファスナーで、ワンピースなどファスナーを目立たせたくない製品に使用されます。
例 2サイズのコンシール
→2CH(CC)
例 3サイズのコンシール
→3CH(CC)
表からわかるように、サイズによる表記の違いはないので、そこでミスをすることは少ないと思います。しかし、ここで新たにテープの種類の違いという落とし穴が存在します。
これについてもだいぶ次のステップにはなるのですが少し紹介すると、2サイズのテープはニットテープ、5サイズは織テープ、3サイズはニットテープと織テープどちらも存在しますが、指定せずに発注をすると織テープとなります。
表でいうとB93とBP12がニットテープで、PとPW16が織テープです。ニットテープは柔らかいので生地になじみやすいです。一方で織テープは頑丈なので、強度が必要とされる箇所に使用する場合は織テープを使用するのが望ましいです。このように使用する箇所によって使い分ける必要があるので、正しくファスナーを発注しなくてはなりません。
エフロン
ナイロンエレメントをテープに織り込んでいるファスナーで、スタンダードのものより薄いので、スラックスなどに使用されます。
4サイズと5サイズの2つのサイズしかなく、どちらの表記もEFなので間違いにくいと思います。ただし、止め製品にしか使用できないというポイントは押さえておきましょう。
AquaGuard
名前の通り、水を通しにくいファスナーです。テープの表面をポリウレタンフィルムでラミネートし、止水性を持たせる処理を施したファスナーで、止水ファスナーとも呼ばれます。アウトドアやスポーツウェアに使用されることが多いファスナーです。また、裏使いが標準仕様なので、フラットな見た目がデザインを際立たせてくれる効果もあります。
止水ファスナーのサイズ展開は2つで、3サイズ(3CF)と5サイズ(5CN)です。止水ファスナーを発注する際に注意するべきポイントはテープタイプです。テープタイプには光沢とつや消しがあり、5サイズには皮調も存在します。
表記は、光沢がT8、皮調がT9、つや消しがT10です。テープタイプを光沢にするかつや消しにするかでアイテムの印象はガラッと変わります。発注の際は細心の注意を払いましょう。また、3サイズは逆開製品の取り扱いがないので注意しましょう。
例 3サイズの止水ファスナーつや消し
→3CFT10
例 5サイズの止水ファスナー光沢
→5CNT8
ビスロンファスナー
最後にご紹介するのがビスロンファスナーです。ポリアセタールやナイロン、ポリプロピレンなどの樹脂をエレメントとしてテープに射出成型したファスナーです。 同サイズの金属ファスナーに比べて軽量なので、スポーツ衣料に多く採用されています。 カラーバリエーションが豊富なのも特徴の一つです。プラスチックファスナーなので、見た目は少しおもちゃのように見えるかもしれませんが、金属にはない優れたポイントがたくさんあります。スタンダード以外にも、先ほど説明した止水ファスナーのビスロンバージョンや金属に似せたMETALUXEなど、様々な種類のファスナーがあります。
品番記載事例
例 3サイズのビスロンファスナー(スタンダード)
→3VS
例 10サイズのビスロンファスナー(スタンダード)
→10VF
4サイズには逆開の取り扱いがないという点と、10サイズになると表記が少し変わる点に気を付ければ問題ないでしょう。また、10サイズは滅多に発注する機会がないと思うので、そこまで気にする必要はありません。メタルファスナーやコイルファスナーと比較すれば覚えるポイントは少ないかもしれませんね。
ファスナー発注練習問題
それではこれからいくつか練習問題に挑んでいただきます。発注頻度の高いものを中心に出題します。
基本問題
① 5サイズ 金属(メタル)ファスナー エレメントカラーアンティークゴールド スライダーDA8Lのオープンファスナー
② 5サイズ ビスロンファスナー スライダーDA8MDHの止めファスナー
③ 3サイズ コイルファスナー スライダーDAの止めファスナー
④ 3サイズ 金属ファスナー エレメントカラー洋白 スライダーDAの止めファスナー
⑤ 2サイズ コンシールファスナー スライダーDAの止めファスナー
応用問題
① 5サイズ コイルファスナー(アクアガード) つや消し スライダー上下DA8DHR9の逆開ファスナー
② 5サイズ ビスロンファスナー(アクアガード) スライダーDA8LHの開ファスナー
③ 10サイズ ビスロンファスナー スライダー上DA下DAGの左挿し逆開ファスナー
次に、ファスナーを発注する際に1番気を付けなければいけない納期について説明いたします。
納期とは何か(加工手配と工場手配)
そもそも納期とは、納入期限の略で、製品が手元に届くまでの期間を指します。納期はファスナー発注の際に絶対に抑えておくべきポイントです。理由は、ファスナーはアパレル資材の中でも納期が長いアイテムとされているからです。私たちもファスナーの納期に苦しめられることが多くあります。ファスナーの納期がかかる理由は、受注生産だからです。ファスナーにはテープカラーやエレメントカラー、スライダーなど、様々な部品があり、それらを受注後に組み合わせてファスナーを作るので、その分時間がかかります。部品の種類が多すぎて在庫を積むことができないのです。このように、ファスナーの納期に時間がかかるのは致し方無いことなので、対策方法を考える必要があります。そこで、私たちアパレル業界の人間が使っている方法が「サンプルは代替えで手配して納期を縮める」です。
加工手配
前提として、ブランドが洋服を売り出して私たち消費者の手に製品が届くまでにいくつもの段階があります。今回は本題とそれてしまうので簡潔に説明しますと、まず初めに1STサンプルとして1アイテム1着ずつ製品を作ります。ここで初めて実際に縫製して製品となりますが、1STサンプルの目的は製造上の問題やトラブルの原因を把握することなので、ファスナーは量産(店頭で販売すること)の時に使用するものである必要がありません(ブランドにより差はある)。なので、サンプル時はファスナーを代替えして手配することがよくあります。代替え方法は様々ですが、テープカラーを近い色で代用したり、スライダーの種類を変更したりすることが多いです。この後何度も修正を繰り返して量産まで進んでいくのですが、サンプルを作って修正する際にファスナーの納期が何か月もかかっているとサンプルが進められません。サンプルはスピード感が大事になるので、このような発注方法をとる必要がどうしても出てきます。代替手配で限られたカラーやスライダーから選ぶのであれば、ファスナーの問屋さんや加工場で積んでいる在庫から加工して使うことができます。この手配方法を【加工手配】と呼んでいます。
工場手配
【工場手配】とは、量産の際やその前の展示会サンプルの際に使われる発注方法です。サンプル時はスピードが大事なので納期を縮めるために加工手配という方法をとっていましたが、量産時にはファスナーは代替えせずに手配するアパレルさんが多いです。代替えなしで、しかも量産時は手配するファスナーの本数も多くなるので、当然納期はかかります。そのため、納期がかかることを見越して余裕をもって発注することが大切です。このように、ファスナーを発注する際には納期を考えて様々な工夫を凝らす必要があります。ファスナーが納品されないと当然製品は縫製できないので完成しません。ファスナーが遅れて量産に間に合わないなんてことが起こらないように、ファスナー納期のことは常に頭に入れておきましょう。
練習問題の答え
基本問題
① 5RGKB OR DA8L ※5サイズだけはMがRに変わるので注意! 例→3サイズ 3MGKB また、ORは一般的にOと表記されることも多いので、どちらでも大丈夫です。ただし、左差しの場合はOLになるので注意が必要です。
② 5VS C DA8MDH
③ 3CF C DA
④ 3MNR C DA
⑤ 2CH(CC) C DA ※2サイズはテープの種類がBP3のニットテープで、製品区分は止のみなので注意。
応用問題
① 5CNT10 MR DA8DHR9/DA8DHR9 ※アクアガードのスライダーは、つや消しか光沢かで表記が異なるので注意が必要。今回はつや消しなので、CNT10。 逆開の場合は上下に使用するスライダーを/で分けて表記する。
② 5VT10 OR DA8LH
③ 10VF ML DA/DAG ※10サイズのビスロンファスナーはVFになる。それ以外のサイズはVS表記。 MLの意味は、逆開の左挿し。通常は右挿しなのでMかMRと表記するが、今回は特別ML。
これで簡単!ファスナー発注書のダウンロード方法
最後まで読んでいただきありがとうございます。実際に発注する際に便利なファスナー発注書を最後にご紹介してこの記事を締めくくらせていただきます。
- ファイル名:ordersheet.zipper
- ファイル形式:Excel
- ファイルサイズ:50.5KB
参考文献
YKKカタログ https://lyncs.ykkfastening.com/shop/pages/catalog.aspx