こんにちは。& CROP編集部の野崎です。
上代が高いブランドにおいて、シンプルで美しい服を作ると、作り手側はそのシルエットやデザインの美しさを知っているので「いい服ができた!」と思いますが、それがなかなか消費者に伝わらない、高いので手に取ってもらえない、なんてことはありませんか?
まずは手に取ってもらうためにも、何かワンポイント加えたい。でもブランドロゴの刺繍や転写マークではなく、もっとさりげないもの・・・となったときにおすすめしたいのが、「ボタン」です。ボタンを変えるだけで製品自体の印象がガラっと変わることがある!と言われているくらい、ボタンは小さくても重要な存在です。
今回は、ボタンの中でも、こだわりの技術が詰まったボタン をご紹介させていただきます!
こだわりの技術が詰まったボタン 5選
今回ご紹介するボタンは5つ
- 表生地とあえて違う布を使うことも!あたたかみのある くるみボタン
- もはや芸術!デザイン性のある貝ボタン
- 飴玉みたい!ポップでかわいらしい印象の2層ボタン
- 高級感抜群!蒸着メッキが美しい、ポリエステルボタン
- しゃぼん玉のような色合いでパッと目を惹くオーロラボタン
表生地と敢えて違う布を使うことも!あたたかみのある くるみボタン
まずご紹介したいのが、「くるみボタン」です。
くるみボタンは生地をくるんで作るので、「包む(くるむ)→包みボタン→くるみボタン」という名前になっています。表生地と同じ生地で作ることが多いですが、敢えて違う生地を使うのも、さりげなく異素材感があって素敵です。
よく使われるくるみボタンは裏足のものですが、表穴でボタン穴にハトメが付いていたり、ボタン全体がカシメられているタイプがインパクトがあり、おすすめです。
もはや芸術!デザイン性のある貝ボタン
天然素材の中でも、貝独特の輝きから人気の高い貝ボタン。
そのままのシンプルな貝ボタンでも十分美しいのですが、削ったり、異素材と組み合わせたりすることで、デザイン性を付加しているボタンがあります。
こちらは、貝を削ったり、組み合わせてできた貝ボタンです。
貝ボタンの輝きは見る角度で色が違って見えることが特徴なので、凹凸感のある表面にすることでその特徴がより活かされます。
次に、異素材と組み合わせた貝ボタンです。
貝を四角くカットして、球状にあてこんでいき、樹脂でコーティングしたボタンや、
貝の表面にラインストーン・裏側に金属を組み合わせたボタン、
金属と貝の組み合わせ等、さまざまです。
今回ご紹介した貝ボタンは、現在(2021.8)は販売しておりますが、在庫がなくなり次第廃番予定のものもございます。
飴玉みたい!ポップでかわいらしい印象の2層ボタン
飴玉のような、ポップでかわいらしい印象のポリエステル2層ボタンです。
ポリエステルボタンはドラム式洗濯機のようにぐるぐると回る機械に液体状の樹脂を入れ、回転させながら板状に固め、取り出した後にくり抜いていきます。
2層ボタンの場合、初めにカラー樹脂入れて回転させ固めた後、白い樹脂を入れて固めます。その後レーザーで必要ない部分(文字とフチ以外の部分)を削ることで、凹凸のある2層のボタンとなります。
注意事項としては、表面の削り取った部分にレーザーの線が若干残ってしまうことと、写真のようなフチのあるタイプしか作れないことです。
作成する場合は別注となり、ロット6000~8000個ほどで、最小サイズは11.5mmとなります。
ロットは大きいですが、今回ご紹介している中では最もリーズナブルなボタンです。
高級感抜群!蒸着メッキが美しい、ポリエステルボタン
見る角度を変えるとキラっと輝く高級感抜群のポリエステルボタンです。
最初にパッと見たとき、「金属とポリエステルのコンビネーションボタンかな?」と思ったのですが、そうではなく、ポリエステルボタンの裏以外の全体にまず蒸着メッキをして、その後に切削で下のポリエステルを出しています。
色展開もいくつかあります。どの色も高級感があって素敵です。
サイズは11.5mmからございます。メーカーに在庫を積んでいる商品なので、1個から発注可能です。
似たような手法で、メッキを切削ではなくレーザーで剥がして柄を出すタイプもあります。
こちらのボタニカル柄は定番品となりますが、下の画像のように別注(オリジナル)でロゴを入れることも可能です。
しゃぼん玉のような色合いでパッと目を惹くオーロラボタン
最後にご紹介するのは、オーロラボタンです。
アクリルに蒸着メッキを施すことで、不思議な色合いに仕上げています。
しゃぼん玉のような色をしていて、同じ色のボタンでも、背景の色(洋服に使う場合は生地の色)によってボタンの見え方も変わるのが面白いところです。
こちらの2枚の画像は違う色のボタンに見えますが、どちらも同じボタンを使っています。
ボタンではありませんが、似たような種類で「オーロラストッパー」もあります。
ボタンと一緒に組み合わせて使うのも良いですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
表生地と比べたら注目されることが少ない「ボタン」ですが、ボタンメーカーさんの技術が詰まった素敵なボタンがたくさんあります。
こだわりの生地で、こだわりのパターンで、作っているからこそ細かな部分の「ボタン」までこだわりをもって選んでいただけたら嬉しいです。
そういった細かな部分からも、ブランドのものづくりに共感してくれる人が増えるのではないかと思います。
神は細部に宿る!
ご紹介したボタンに関して、「採用したい!」「もっと詳しく知りたい!」という方は、こちらのお問合せフォームよりご連絡ください^^