袖タブとは?種類と特徴をわかりやすく解説

袖タブとは

袖タブとは、ジャケットやコート、シャツなどの袖口についているベルト状の飾りやサイズ調整具のことを指します。
袖の太さを変えたり、防風・防寒のために袖口からの風の侵入を防いだりと、機能面で重要な役割を持つパーツです。また、デザインのアクセントとしても活躍し、アイテムの印象を左右するディテールのひとつです。

袖タブの種類

袖タブと一言でいっても様々なタイプの物があります。代表的な袖タブをご紹介いたしますので、是非デザインやお洋服選びの参考にしてみてください。

  1. 面テープ(マジックテープ®)
  2. バックル
  3. ボタン
  4. ドットボタン
  5. ブロックテーピィー

面テープ(マジックテープ®)

袖タブの定番のひとつ。
簡単に着脱ができることから、アウトドアウェア・スポーツウェア・子供服に多く採用されています。調整幅が広く、素早く固定しやすいのが特徴です。

バックル

トレンチコートに多く見られるクラシックなタイプ。
金属製やピン付き、革巻きなど種類が豊富で、アウターの雰囲気に合わせて選べます。タブがループ状で取り外し可能なデザインもあり、上品で大人っぽい印象を演出できます。

ボタン

薄手のジャケットから厚手のウールコートまで幅広いアウターに使われる一般的な袖タブです。
素材や大きさによって表情が変わり、落ち着いた印象やクラシック感を与えます。

袖口のカフスでアジャストできる袖タブデザインもあります。

ドットボタン

ミリタリー系やカジュアルアイテムに多く見られるタイプ。
「パチッ」とワンタッチで留められるため、ボタンよりも着脱が簡単です。金属の質感はマットやアンティーク調など選択肢が多く、レザージャケットのようなハードなアイテムとも相性抜群です。

ブロックテーピィー(ブロック状のテーピィー)

モリト社が特許を取得している特殊な構造のテーピィー。
面テープのように留め外しができますが、ベリベリと音が鳴らないのが特徴です。
さらに、糸くず・ほこりが付きにくく、垂直でも並行でもずれても留められるため、ユニバーサルデザインとしても注目されています。

受注生産品のため、使用する場合は納期・コストに注意が必要です。

袖タブのアレンジ

袖タブは共地で作ることもありますが、異なる素材を使用したり、ザイン性を持たせることで、お洒落さがグッとあがり、オリジナル性がアップします。いくつかのアレンジ例をご紹介いたします。

  1. 合皮+エンボス(型押し)
  2. ヌバック+エンボス(型押し)
  3. パイピング加工

合皮+エンボス

合皮にブランド名を型押ししたタイプ。
表生地とは違う素材を使うことで高級感が演出できます。

ヌバック+エンボス

ヌバック(革の表面にヤスリがけをして起毛加工する事、 毛足は短く、全体的になめらかな感触になります)にブランド名を型押ししたタイプ。こちらも上品で高級感のある見た目が演出できます。

パイピング加工

表生地と同生地ですが、中に芯が入っており張り感があります。周りをパイピングで囲うことにより、メリハリが出てアクセントになります。

まとめ

袖タブは、単なるデザインパーツではなく、袖口の調整や防風性の向上など、機能面でも大切な役割を持つディテールです。面テープ・ボタン・ドットボタン・バックル・ブロックテーピィなど、種類によって使い勝手や見た目の印象が大きく変わります。
アウターやシャツを選ぶ際は、デザインだけでなく「どの袖タブが自分のライフスタイルや着用シーンに合っているか」を意識することで、より快適に、そして長く愛用できる一着に出会えるはずです。袖タブの特徴を知って、ぜひ服選びやデザインの参考にしてみてください。

 

最新情報をチェックしよう!