ブタバナはオリジナルで作れる?作成方法・ロット・素材の選び方を解説

&CROP編集部の野崎です。

洋服に使われる資材のひとつに、「ブタバナ」と呼ばれるパーツがあることをご存知でしょうか。
ブタの鼻の形に似ていることから「ブタバナ」と呼ばれており、コードストッパーとして使われたり、デザインのアクセントとして取り入れられることもあります。

ひと口にブタバナといっても種類はさまざまで、シリコン製のものから、革・合皮で作られたものまで幅広く存在します。

さまざまな素材のブタバナの画像
さまざまな素材のブタバナ

今回はその中でも、革や合皮を使ってオリジナルのブタバナを作成する方法についてご紹介します。

ブタバナはオリジナルで作成できる?

ブタバナは、オリジナルで作成することが可能です。
革・合皮のブタバナにはメーカーが在庫している定番品もありますが、バリエーションが非常に多いわけではなく、「これだ!」と思える商品がなかなか見つからないこともあります。実はブタバナは、形状や革の厚み、色など、意外と選択肢の幅が広いパーツです。厚みや色まで細かくこだわりたい場合は、定番品を探すよりも、オリジナルで作成してしまう方がおすすめです。

本記事では、革や合皮を使ったオリジナルブタバナの作成方法を中心に解説していきます。

定番品のブタバナとオリジナル作成の違い

定番品のメリット・デメリット

定番品のブタバナは、メーカーで在庫されていることが多く、比較的短納期で手配できる点がメリットです。
ロットも小さく、1個から購入できるケースもあります。一方で、革や合皮のブタバナは種類が限られているため、形状・厚み・色などに制限があり、その中から選ぶ必要があります。

定番品のブタバナの画像
定番品のブタバナ

オリジナル作成が向いているケース

形状や厚み、素材、色まで細部にこだわりたいアパレルブランドには、オリジナルブタバナの作成がおすすめです。
後述しますが、型からオリジナルで作成することもできるため、他と被らない、ブランドならではのブタバナを作ることができます。

オリジナルでブタバナを作るときに決めること

次に、オリジナルブタバナを作成する際に決めるポイントについて解説します。
大きく分けて、決めることは以下の3つです。

  • 形状
  • 素材
  • 厚み

① 形状(抜型)

依頼先によっては、すでにブタバナ用の抜型を複数持っている工場もあります。その場合は、既存の抜型の中から形状を選ぶことができ、型代(型を作成するための初期費用)はかかりません。

一方、形状から完全オリジナルで作成したい場合は、数万円程度の型代が必要になります。依頼時には、ラフで構わないので形状のイメージを用意し、型からオリジナルで作成したいのか、既存型の中から近い形を選びたいのかをあわせて伝えると、その後のやりとりがスムーズになります。

さまざまな形状のオリジナルブタバナの画像
さまざまな形状のオリジナルブタバナ

② 素材の選び方

次に、素材の選び方です。本革で作成するか、合皮で作成するかを選びます。

本革の特徴

本革は、やはり本物ならではの質感や風合いが魅力です。使い込むほどに表情が変わっていく点も、本革ならではの良さといえます。一方で、取り扱いには注意が必要です。後染めの革は色落ちしやすかったり、水に弱く、濡れると縮んでしまう可能性があります。そのため、基本的に洗濯はNGで、クリーニング対応となります(※一部、洗濯可能なウォッシャブルレザーもあります)。

また天然素材のため個体差があり、ブタバナにした際に色ムラが出たり、繊維のような点が混ざることもあります。洋服に使用する場合は、洗濯可能な「ウォッシャブルレザー」がおすすめです。通常の本革に比べ、水濡れによる縮みや色落ちが起こりにくいという特徴があります。

合皮の特徴

合皮は天然素材ではないため、色展開が豊富な点が特徴です。ブタバナによく使われる合皮としては「マリンスター」という素材があり、ブラウン系だけでなく、赤・黄色・青などの鮮やかなカラー展開もあります。また、洗濯可能な素材が多く、取り扱いやすい点も魅力です。コスト面でも、本革と比べて比較的安価に抑えられます。高級感や素材感を重視したい場合は本革、扱いやすさや色展開を重視する場合は合皮がおすすめです。

③ 厚みの選び方

ブタバナの厚みは、本革の場合、2mm程度が一般的です。それ以上薄く漉くことも可能ですが、薄すぎると安っぽい印象になることがあります。2mm以上の厚み(例:4mm)を出したい場合は、革を貼り合わせて作成することもあります。合皮の場合は、いくつか厚みのバリエーションが用意されており、その中から選びます。希望する厚みがない場合は、合皮を貼り合わせて作成することも可能です。

貼り合わせ4mm本革ブタバナ(左)と1枚(2mm)本革のブタバナ(右)の画像
貼り合わせ4mm本革ブタバナ(左)と1枚(2mm)本革のブタバナ(右)

④ 作成個数(ロットと単価感)

オリジナル資材というとハードルが高く感じられがちですが、既存型を使用する場合は初期費用がかからないケースもあります。サンプルは30個程度から作成可能です。5個や10個といった少量でも作成はできますが、機械へのセットや作業工程の手間賃が含まれるため、少量の場合は単価が高くなります。100個、500個と数量が増えるほど、単価は下がっていきます。

まずは数十個でサンプルを作成し、問題なければ量産に進む、という流れが最も安心でおすすめです。

ブタバナ作成の相談時に伝えるとスムーズなこと

オリジナルのブタバナを作成したい場合、以下の内容を伝えるとスムーズです。

  • 使用アイテム(洋服/バッグなど)
  • 希望形状(既存型 or 型からオリジナル)
  • 素材イメージ(本革 or 合皮、厚み)
  • 希望個数
  • 納期感

すべてが決まっていなくても問題ありません。

まずは疑問点を相談してみる、というスタートでも大丈夫です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、オリジナルブタバナの作成方法についてご紹介しました。

「ブタバナって作れるんだ!」と感じた方も多いかもしれません。意外と小ロットで対応でき、金属パーツなどと比べると初期費用も抑えやすいため、ブランドのワンポイントとしてオリジナル形状を取り入れるのもおすすめです。&CROPを運営する株式会社クロップオザキでは、ブタバナをはじめとしたアパレル資材全般を取り扱っています。
「オリジナルのブタバナを作ってみたい」「こんなパーツを探している」など、ご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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