&CROP編集部の野崎です。
最近は大手ブランドとは対照的に、少量生産からスタートしながらも着実にファンを増やしていくアパレルブランドが増えています。SNSやオンライン販売の広がりもあり、「まずは小ロットで商品を作り、反応を見ながら展開していく」というスタイルが、今の時代に合ったブランドの立ち上げ方として定着してきました。こうした流れのなかで、「小ロットで手配できる資材」の需要は年々高まっています。特に副資材は、服の完成度やブランドイメージを左右する重要な要素です。
しかしながら、ロゴ入れなどのオリジナル資材に関しては、
「小ロットでは作れないから」
「初期費用が高すぎるから」
と諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、資材にまでブランドのこだわりを込めることは、ブランドの信頼感につながります。実際、小さな工夫でも「細部まで世界観が統一されている」と感じてもらえると、ブランド全体の印象は大きく変わります。
そこで今回は、初期費用を抑えつつ小ロットから作成できるロゴ入り資材を3つご紹介します。「資材までブランドのこだわりを表現したい」「小ロットでもロゴ入り資材を使いたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事でご紹介する手法の初期費用やロットや目安です。実際には依頼するメーカーによって異なります。
定番のボタンや引手に直接刻印!レーザー加工
定番品(メーカーが在庫している商品)にレーザーで直接ロゴを彫刻する方法です。土台は既製品を使用するため金型を作る必要がなく、汎用性も高いので小ロットでも作れる別注資材として人気があります。。一般的なレーザー加工は、素材によりますが凹凸による控えめなロゴの表現になるため、上品な仕上がりになります。9mmや10mmのボタンにもロゴを入れることができ、比較的細かい表現にも対応可能です。レーザーで凹ませた上からインクを流し込んでロゴを際立たせる「スミ入れ」、金属にも深い凹凸を付けられる「バンピーレーザー」など、表現の幅も豊富です
ロット・初期費用
レーザー加工は100個程度からでも対応可能です。初期費用はレーザーデータ代(約1万〜2万円)のみで、金型代は不要です。
種類・バリエーション
ボタン
さまざまな素材のボタンにロゴを入れることができます。ボタンのフラットな面に一周ぐるりとロゴを配置することが多いです。若干値段は上がりますが、厚みのあるボタンであれば側面にロゴを入れることもできます。
レーザー加工は、基本は凹凸でロゴを表現しますが、素材によっては加工した凹部分の色が変わることがあります。天然素材ボタン(水牛・ナット)にレーザー加工を施すと、レーザーの熱で焦げたような色合いになり、天然素材ならではの深みが出ます。ユリア樹脂ボタンにレーザー加工を施すと、凹んだ部分が白くなります。(白を落とすことも可能)
詳しくはこちらの記事でご紹介しておりますので、併せてご覧ください。
&CROP編集部の野崎です。 アパレルブランドを運営されている方が、 作っている服にさらに付加価値を付けたい ブランドとして何か特別感を出す方法はないか 細部までこだわって服づくりがしたい と考えたときに、オ[…]
ファスナー引手
レーザー加工でオリジナルのファスナー引手を作成することも可能です。ファスナー引手を型からオリジナルで作成すると、かなりのロットが掛かります。しかし、定番のファスナー引手にレーザーでロゴを入れる場合は、小ロットで作成することができます。「CA」や「ZA」などの後付けスライダーに付けられる引手があるので、その中から好きなベース(土台)を選びましょう。フラットな面が大きい方が、綺麗にロゴが入りやすいです。また、ファスナー引手に限らずですが、金属製パーツの場合は通常のレーザー加工だと凹凸をつけるほど深く彫ることは難しいです。凹凸のある見た目ではなく、一層表面のメッキが剥がれて下の色が出てきたような見た目になります。
テープエンド・コードエンド
ファスナー引手と同じで、金属製のテープエンドやコードエンドにレーザー加工でロゴを入れることもできます。厚みのあるパーツなら「バンピーレーザー」で深い凹凸を付けることもでき、金型から作ったような高級感のある仕上がりになります。
採用時の注意点
比較的細かいデザインにも対応できますが、線が細すぎたり小さすぎると潰れてしまう可能性があります。必ずサンプルで確認してから量産に進みましょう。
ファスナーテープにインクジェットプリント!PRIFA®
YKKのインクジェットプリントファスナー「PRIFA®」なら、白いテープ部分にロゴやグラフィックをフルカラーで印刷できます。ブランドカラーやグラデーション、写真調の表現まで対応可能。存在感のあるデザインはもちろん、生地と同色にして馴染ませ、ロゴだけ別の色で目立たせるような使い方もできます。ブルゾンのフロントに大きくブランドロゴを入れたPRIFA®を使って目立たせたり、パンツのポケットファスナーにさりげなくロゴを入れることもできます。
ロット・初期費用
ファスナーチェーンで50mから作成可能。目安として、30cmポケットファスナーなら166本分、60cmフロントファスナーなら83本分です。初期費用はデータ代のみで作成可能です。
種類・バリエーション
コイル、ビスロン、止水ファスナーなどさまざまな種類に対応。表使いの場合は、エレメント(務歯)の上にまでプリントを施すこともできます。同一ロット(50m)の中で、スライダーや製品区分(止め・開き・逆開)を複数指定することも可能です。
採用時の注意点
ロゴの連続柄はカット位置で見え方が変わるため、ロゴの位置の指定はできません。紙のプリンター同様にインクジェットでの印刷のため、データ状と色の見え方が異なることがあります。必ずサンプルを作成して確認をしてください。ファスナー納期は1か月以上かかることも多いため、余裕を持った発注が必要です。
単色ロゴにおすすめ!カッティング転写マーク
ワッペンはロットが大きいと思われがちですが、カッティングシートを使用した転写マークなら小ロットでも対応可能です。シートをロゴの形状にカットし、熱と圧力で生地に接着する方法で、単色ロゴやシンプルなマークに適しています。また、通常の転写マークと比較して、はっきりとしたロゴの見え方になることが特徴です。これは、通常の転写マークの場合は、ロゴデータに対して糊面が一回り大きく作られているため、若干滲んだような見え方になってしまうことがあるのですが、カッティングシートの場合はシートの裏にのみ糊が付いているためです。
ロット・初期費用
ロットは50枚程度から対応可能な工場もあります。初期費用はデータ代(約1万〜2万円)のみです。
種類・バリエーション
単色カッティングシートや上からプリントが可能なインクジェット対応のシート、少々厚みがあり手触りの良いラムースシートなどさまざまな種類があります。同じロゴでも、使用するシートの種類によって、雰囲気も変わります。
採用時の注意点
金型を作らずカットで表現するため、細かい文字や線は不向きです。また、細い文字などで接着面が小さいと、剥がれの原因にもなってしまいます。生地との相性をサンプルで確認することが大切です。
まとめ
今回は「小ロットでもロゴ入りが可能な資材」を3つご紹介しました。細部までブランドのこだわりを表現することが、ブランドのファンづくりにも繋がります。今回ご紹介したオリジナル資材で、初期費用を抑えつつ、ブランドの世界観を表現してみませんか?株式会社クロップオザキでは、このほかにもさまざまなロゴ入り資材を取り扱っています。「こんな加工はできる?」「実際の費用を知りたい!」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。