&CROP編集部のにへいです。
皆さんは反物でテープやリボンを購入したことがありますか?また、その際にテープがに絡まったりして上手にカットできず時間がかかってしまうなんてことはありませんか?
今回は実際にメーカーさんに取材へ行き、上手にカットできるプロの技を教えていただきました!
こちらの記事では文章と動画で分かりやすく解説しています。最後まで読めば、あなたもプロの技を習得できるかも!?
テープの巻き方別カット方法
テープの巻き方によって、ほどき方やカットの仕方が変わります。テープの巻き方の種類別にカットの方法をご紹介します。
今回ご紹介するテープのカット方法は以下4種類です。
それぞれ、メーカーの方が実際にカットしている様子を動画でご覧いただけます。
①面子巻(めんこまき)
方法
- 予め、机などに1mの印をつけておきます。
- 利き手とは反対の指に、面子巻の正面の穴を通し、利き手でテープの端を持ちます。
- テープの端を引っ張ると、面子がくるくる回りテープが出てきますので、机に付けた印を使い、1m分テープを出します。
- テープの端を持ったまま、利き手で面子の根元部分のテープを掴み、再度テープを1m分出します。
- この動作(③と④)を繰り返し、必要なm数取りだしカットします。
利き手で、テープの端を持ち、もう片方の手でテープの根元を持ち、1mずつ測って切る、が基本形です。
カットしたテープを巻く方法
カットしたテープを巻くときは、テープを机に置き利き手でくるくると丸く巻いていくと綺麗に巻けます。
ポイント
- 予め、机などに1mの印をつけておくと、m数をカウントしやすくなります。
- 面子巻の正面の穴に指を通し反対の指でテープを引っ張ると、くるくると回るので、スムーズに取り出せます。
- カットしたテープを巻くときは、テープを机に置き利き手でくるくると丸く巻いていくと綺麗に巻けます。
面子巻き(めんこまき)とは?
昔ながらの玩具、メンコに形が似ている事から、面子巻きと言われています。テープは全般に面子巻きが多いですが、特にシワになり易いものには面子巻きが適しています。巻m数としては30m巻きのものが多いです。
②板巻き(いたまき)
方法
- 予め、机などに1mの印をつけておきます。
- まずは板巻きから解く作業が必要になります。その際は四つ角の左上端と右下端(対角線)に指を添えて板をくるくると回転させます。
- ある程度テープを解いたら、利き手でテープの端、もう片方で反対側を持ち、机に付けた印を使い、1m分テープ測ります。
- テープの端を持ったまま、利き手でもう片方のテープを掴み、再度テープを1m分測ります。この動作(③と④)を繰り返し、必要なm数分カットします。
- 解かれたテープを必要分カットします。
解き方
四つ角の左上端と右下端(対角線)に指を添えて板をくるくると回転させます。
※板巻きから解く作業は、簡単そうに見えて回すのはとても難しいです。
※プロになると板のサイズにより何回転したかで大体のm数が分かるそうです!
巻き直し方
板に巻くときはピシッとテープを貼り、一行ずつ綺麗に巻いていきます。
ポイント
- 面子巻きと違い、板巻きから解いてから測る
- 解く時は、四つ角の左上端と右下端(対角線)に指を添えて板をくるくると回転させる。※難易度高いので練習が必要
- 板に巻くときはピシッとテープを貼り、一行ずつ綺麗に巻いてく。
板巻きとは?
名前のごとく、板状の厚紙に巻かれています。平紐、セーラーテープ、レース、ブレード等、幅があるものや形に特徴があるものが板巻きが適しています。30m巻きのものが多いです。
③ボビン巻き
方法
- 予め、机などに1mの印をつけておきます。
- ボビン巻き用の道具※1道具の上にカットしたいコードのボビンをセットし、クルクルと回して解いていきます。
- ある程度テープを解いたら、利き手でテープの端、もう片方で反対側を持ち、机に付けた印を使い、1m分テープ測ります。
- テープの端を持ったまま、利き手でもう片方のテープを掴み、再度テープを1m分測ります。
- この動作(③と④)を繰り返し、必要なm数分カットします。
※1.面子巻きと違い、穴が細く長いので、同じくらいの大きさのボビンと棒で作った道具を使用します。
ポイント
- 動画の様な、ボビン巻用の道具を用意すると、巻くのも解くのも(巻き直すのも)簡単です。
- コードを解いた後の動作は、面子巻きと同じ要領で、机を使って1mずつ測りカットするのが、ポイントです。
ボビン巻きとは?
ミシンで使用される糸を巻く円柱状の筒(ボビン)のような形状からボビン巻きと言います。パイピングテープ、コード、面子巻きより巻きm数の多いもの(特に50m巻き)によく使われます。
④綛巻き(かせまき)
綛巻きのものを量産用がほとんどなので自分でカットすることはありません。今回はメーカーでプロの方がどのようにカットしているかをご紹介します。
用意する道具
メーカーさんでは大巻きのものを50mや30mに分ける際に手動の「カセ巻き機」を使います。カセ巻き機は、何回巻いたか分かるカウンター付きの大きな糸巻き機のようなものです。
方法
- カセ巻き機の紐を巻き付ける部分に、紐の端をテープで付けます。
- ハンドルを回すとくるくると紐が巻き付いていきます。
- カウンターを確認し、必要数巻いたらカットし、束ねます。
綛巻き(かせまき)とは?
ボビン巻きよりも巻きm数が多いものや太いもの、太目のコードやゴムで見られます。綛巻きの場合は紐で束ねて納品されるので、他の巻き方に比べて使用後の板やボビン等のゴミが少ないです。
まとめ
いかがでしたか?今回はメーカーさんのプロにご協力頂き、カットや巻き方のをアドバイス頂きました。普段、何気なく納品されているテープ資材ですが、綺麗に畳まれていたり、数も間違いなく入っていたりします。その裏ではメーカーさんの知られざる技術や努力がありました。自分でカットや数える時に時間と手間がかかっていたものが、今回紹介したプロの技により少しでも早く、楽にできるようになれば嬉しいです。
協力
- COMPO様
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