もくじ
くるみボタンとは
名称(日本語/英語) | くるみボタン(ボタン) / covered-button |
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カテゴリ | 副資材 |
種類 | 大カテゴリ(ボタン) |
概要
くるみボタンとは(くるみぼたん/英語名・・・covered -button)とは、アルミまたはナイロンの土台となるボタンを生地で覆ったものを指します。木の実の「胡桃」で出来ているわけではなく生地で包んでいるので「くるみボタン」と呼びます。
くるみボタンの歴史
始まりははっきりとは分かりませんが、18世紀~フランス革命の頃の絵画にはくるみボタンが登場していたそうです。金属ボタンを多く付ける事が身分の高い証であったのが段々とジャケットと同じ高級生地で包んだボタンや刺繍をあしらったボタンに変化していったとの事です。
用途
用途は通常のボタンと同じでシャツのフロントやカフス、コートなどの開閉の留め具として用いられます。レディースのブラウスやニット、ジャケット、スカートに使用される事が多いです。また、高級感やドレッシーな雰囲気があるのでセレモニーのドレスや手袋、タキシード等にも使用されています。その他にはアイテムのデザインのアクセントとして使用されることもあります。
魅力
差異性
普通のボタンよりも、生地で包むことによりデザイン性もオリジナル性もアップします!使うアイテムと同生地で包めばアイテムとの一体感も生まれます。また、加工でひと手間加えているので高級感も出て差異性を求める方にオススメです。
特徴
種類が豊富
丸形やフラット、ハトメが付いているリネンくるみが定番なイメージですが、実はくるみボタンのサンプル帳を見てみると種類が豊富なのです。
代表的なくるみボタンの種類
代表的なくるみバックルの種類つ
- 平くるみ
- ハーフトップくるみ
- トップくるみ
- フラットくるみ
- リネンくるみ
1.平くるみ
名前からすると平たいイメージですが、実は横から見るとやや丸みを帯びているのが平くるみです。一番オーソドックスな形です。
2.ハーフトップくるみ
平クルミより更に丸みを帯びているのがハーフトップです。小さめのサイズがレディースのブラウスやニットのカーディガンに使用されています。
3.トップくるみ
ハーフトップより更に丸く、横から見るとドーム状になっているのがトップくるみです。ボリュームがあるのでインパクトのあるデザインに合いそうです。
4.フラットくるみ
平クルミと同じものと勘違いする方も多いですが、フラットクルミ横から見るとまっ平な形をしています。
5.リネンくるみ
ボタンの中央にハトメが付いている。ハトメは2つ穴、4つ穴があり、更にはハトメのカラーもニッケル、アンティークゴールド、ブラックニッケル、ゴールドから選べますので、よりアイテムの雰囲気に合ったものが作製できます。レディースのブラウスに使われているのをよく見かけます。
取り扱い上の注意点
土台となる部分はアルミを使用しているので、ほとんどは非検針です。非検針を避けたい場合は種類によってはナイロン素材の土台もあるので使用の際は確認しましょう。
選定ポイント
付けるアイテムによって種類を決めます。サイズや形が豊富ですので、用途に合ったものをお選び下さい。
資材発注時の注意とポイント
①使用する生地は作るアイテムのサイズの約3倍の面積が必要と言われております。必要生地数は予め加工工場へ確認し、不足の無いように支給しましょう。生地はカットせずに繋がった状態で支給するのが望ましいです。また、生地を支給する際は裏表が分かるように記載しましょう。このひと手間で工場さんはスムーズに作業に入れます。
②生地の厚さによって包みきれずにパンクしてしまう場合もあります、必ずサンプル作成をしてから量産に入りましょう。逆に薄い生地だと下の土台が透けてしまうので、加工場で芯地を貼ってくれますが、芯地の加工代もプラスされます。
③生地の柄に合わせて加工もできます。その際は「柄取り加工」賃としてプラス料金がかかります。
例:ストライプ柄に取りたい・お花柄部分を取りたい
④納期は数や加工場の混雑状況にもよりますが量産の場合、包む加工で1~2週間かかりますので余裕をもって発注をしましょう。
⑤上記の取り扱い上の注意点でも述べましたが、土台・ハトメともに使用したいくるみボタンが検針機対応か否かを確認して発注しましょう。
オススメくるみぼボタン
ロータスくるみ
縁のあるボタンです。縁と中央部分の生地を変えて作ることも可能です。
コンビネーションくるみ
生地と異素材の組み合わせのボタンです。生地だけではないのでデザイン性が高く、他ではあまり見かけないので差異性を求める方にオススメです。種類も沢山あります。
まとめ
ものは見たことはあっても名前が分からなかった人も多かったのではないでしょうか?くるみボタンはオリジナル性やデザイン性を出せる手段のひとつですが、その割にはリーズナブルに加工ができます。これを機にお気に入りのくるみボタンを見つけて制作してみてはいかがでしょうか?
デザインやアイデアの参考になれば嬉しいです!
参考文献
- アイリスCOVERED BUTTONサンプル帳
- ヨーデルCOVERED BUTTONサンプル帳
参考URL
- 「ボタンの歴史、18世紀意識高い系ロココ男子の必需品!」https://aoki7.com/botan/
- クロップオザキ「スタッフブログ」https://www.cropozaki.com/blog/archives/12218 https://www.cropozaki.com/blog/archives/431