ABSボタンとは

ABSボタンとは

名称(日本語/英語)

ABS釦(読み方:えーびーえすぼたん) / ABS button

カテゴリ副資材
種類大カテゴリ(ボタン

概要

ABSボタン(日本語名…ABS釦(読み方:えーびーえすぼたん)/英語名…ABS button)とは、A(アクリロニトリル)・B(ブタジエン)・S(スチレン)の三つの成分を原料として作られるプラスチック製のボタンです。

用途

衣類

シャツやコートの合わせ目、シャツの袖口(カフス)、金属ボタンだと重くて垂れてしまうような薄手のカーディガンや伸縮性のあるニット製品に使われます。

使用シーンと選ばれる理由

コストパフォーマンスに優れ、品質が安定していることから、量産アイテムやベーシックな服作りに多く採用されています。デザイン性と実用性を両立したい場合や、素材の個体差を避けたい製品にとって、ABSボタンは扱いやすい選択肢といえるでしょう。

特徴

バランスが良い素材

ABS樹脂は、強度・耐衝撃性・成形性のバランスが良い素材です。ボタンに加工しても割れにくく、摩耗にも比較的強いため、日常的に着用・洗濯を繰り返す衣服にも適しています。また、反りや変形が起きにくく、量産に向いている点も特徴です。

メッキ加工に優れている

ABSボタンは軽量で金属メッキ加工がしやすい素材の為、安価で金属ボタンのような表現が出来ます。

魅力

 

様々な表現が可能

ABSボタンの大きな魅力は、デザインの自由度の高さにあります。色や形を均一に再現しやすく、マットやツヤあり・金属調などさまざまな表情を表現することが可能です。

代表的なABSボタンの種類

金属メッキ

金属メッキを施しているで、金属ボタンのような見た目をしているものが最も代表的なボタンと言えます。
ABSボタンの方が軽いので触って頂ければ金属ボタンとの区別はすぐにつきますが、ABSの方は樹脂を放出して作るので裏面か側面に注入口の跡や、「パーティングライン(Parting Line)」と言う繋ぎ目があり、金属ボタンの方にはないので触らないでも見分けることもできます。

組み合わせボタン

ポリエステルボタンやクルミボタン、パールとの組み合わせとの組み合わせ等。枠の部分にABSを使用しており、高級感が演出できます。

資材発注の際の注意点

  • 海外縫製の商品や毛織製品(特に生成りの物)に使用すると錆びる恐れがあるのでクリアー塗装を指示して下さい。
  • 検針器を使用する場合は検針器対応商品をお選び下さい。

取り扱い上の注意

  • アイロンをかける際は、熱でボタンの変形や溶けを防ぐ為、あて布をしボタンには直接アイロンを乗せないようにしましょう。

  • メッキが施されているのでご家庭で漂泊剤が入った水に漬けるとメッキが錆びる恐れがあります。またクリアー塗装をしているものは、ドライクリーニングの際は石油系指定で行って下さい。
  • ニッケルメッキが施されている商品は長時間、皮膚に触れるとかぶれる恐れがあります。
  • 金属ボタンほどの強度はないため、強い衝撃や圧力で割れ・欠けが生じることがありますので注意が必要です。

代表的なボタンメーカー

ボタンの代表的な資材メーカは以下です。

  • 株式会社アイリス
  • 大阪プラスチック工業

株式会社アイリス

アイリストップページ画像
※画像:アイリスTOPページより

メーカー名

株式会社アイリス

URLhttps://www.iris.co.jp/

アイリスは、1946年創業の老舗ボタンメーカーです。日本最大規模で、天然素材のボタンから非天然素材のボタンまで幅広く取り扱っています。シリコンワッペンやストッパー等のボタン以外のパーツも取り扱っており、台湾や上海にも工場があります。

大阪プラスチック工業

大阪プラスチック工業トップページ画像
※画像:大阪プラスチック工業TOPページより

メーカー名

大阪プラスチック工業株式会社

URLhttp://www.daipura.co.jp/

DAIYA大阪プラスチックは、大阪に本社があるボタンメーカーです。ポリスエステルボタン、ABS樹脂など非天然素材のボタンを得意としています。中国、ベトナムにも拠点があります。

 

まとめ

ABSボタンは、軽量で強度に優れ、加工性の高い実用的なボタン素材です。
メッキ加工によって金属調の表現も可能で、コストを抑えながらデザイン性を高められる点が大きな魅力です。
品質が安定しているため量産製品にも適しており、現代のアパレル製品において欠かせない素材の一つといえるでしょう。